「読んでください。このブログの中には最後に【アイツ】が出てきたと書いています。

山路さんの言っていたことを当てはめて考えてみると、この【アイツ】は、芹香のことになりませんか?」


俺がそう言うと、山路さんはtamaのブログを真剣な表情で読み進めていく。


「本当ね……。まるで芹香ちゃんが恐怖の現況みたいなゲームになってるわ……」


「そうですよね。でも、芹香の事が好きだった結登さんはこんなゲームを作る気ではなかった。

と、いうことは……どこかでなにかの歯車が狂ったとした考えられないです」


「歯車が……狂った……」


山路さんが小さく呟く。


「そうです。たとえば、何かの拍子にプログラムが変更されていたとか。


第三者の手によってプログラムを書きかえられたとか」