関心してそう言うと、山路さんは「ただの勘よ」と言って笑ってみせた。


その後すぐに少女を交番へ連れて行くと、携帯画面には【ゲームクリア】の文字が現れた。


ものの数十分ほどで終わってしまったゲームに俺は拍子抜けをしてしまいそうだった。


芹香の時はもっと危機感があり、命の危険が常に付きまとっていた。


【リアルゲーム】とは、そんなゲームだと思い込んでいた。


「少し、お茶でもして帰らない?」


商店街を抜けようとした時、山路さんがそう声をかけてきた。


「お茶……ですか?」


正直、今他の女性と一緒にお茶をする気分などにはなれなかった。


でも、「リアルゲームの話しを聞かせてあげる」そう言われ、俺は承諾したのだった。