中学校時代のゲームクラブのメンバーの中に、【リアルゲーム】を最後まで完成させた人間がきっといる。


そのメンバーを突き止め、ゲームを配信している機械を破壊すればすべては終わる。


中学校時代の自分と石村君が手をこちらへ伸ばす。


あたしは勢いよく立ちあがり、躊躇することなく病室のドアから飛び降りた。


飛び降りている間、幼いころからの楽しい記憶が走馬灯のように駆け巡っていった。


お父さんお母さんと一緒に旅行へ行ったこと。


学校の遠足、運動会。


和花と友達になって、怜央と出会った時の事。