あたしは視線を画面へ映し、プレイボタンを押した。


【アイツからの逃走】


tamaの日記に書かれていた【アイツ】という文字が一瞬にして脳裏に浮かぶ。


これが、最後のゲーム。


そして、【リアルゲーム】の真相に最も近いゲームだ。


あたしはスゥッと息を吸い込み、画面へ集中したのだった。