バイブオンが病室に響き渡る。


あたしはどうにか体を起こし、ベッドの脇に座っている。


手には壊れた携帯電話。


その携帯電話がレベル10のゲームが始まることを知らせている。


あたしは窓の外の空へと目を移した。


雲ひとつない快晴。


どこまでも青くて、どこまでも続いて行きそうな空。