このまま学校をやめてもいい。


でも、このゲームを終えた後帰る場所がないとなると、あたしはどうすればいいんだろう?


困った顔をしてお母さんを見ると「一度だけ、学校に行ってみる?」と、言われた。


一度だけ。


その言葉が悩む心に広がっている。


どっちみち、今朝あたしは学校へ行こうかと思っていた所なのだ。


一度だけ、行ってみてもいいかもしれない。


「明日、行ってみる」


「そう。じゃぁお弁当作らなきゃね」


そう言って、お母さんは微笑んだ。