慌てて自室へ戻って本棚をあさっていたあたしの耳に、携帯電話のバイブ音が届いてきた。


あたしは手を止め、ゆっくりと振り返る。


そんな……。


こんなときに次のゲームがはじまるなんて。


【リアルゲーム】が一体何であるか、わかるかもしれない時に……。


あたしはグッと拳を握りしめ、もう一方の手で携帯電話を取った。


【レベル7 プレイ】


だけど、ゲームは待ってくれない。


あたしはプレイボタンを押したのだった。