でも、肝心の名前が一切書かれておらず、そこから人物を特定することは難しそうだった。


「これも面白い小説だね。さっきのｓｅｉの小説と続けて読むと２人は同じ中学だったかもしれないことがわかるな」


颯真お兄ちゃんの言葉にあたしは「え？」と、首をかしげる。


「年齢が同じ１６歳の高校１年生。ｓｅｉとｔａｍａは知り合い。高校生活はまだ始まったばかりという事を考えると、同じ中学校だった可能性がある」


颯真お兄ちゃんの鋭い洞察力にあたしは「そうかもしれない！！」と、声をあげていた。


ｓｅｉとｔａｍａは同じ中学校。


そして【アイツ】も同じ中学校。


だとすれば、今【リアルゲーム】をしているあたしも、３人と同じ中学かもしれないということ！