颯真お兄ちゃんはしばらくそのブログを真剣な表情で読み進めていく。


「へぇ……なかなか面白い小説だな」


「……小説?」


「あぁ。ブログ風に書いている小説だろ? こんなこと、現実に起こるわけがないんだから」


そう言って、颯真お兄ちゃんは画面をつついた。


「もし……もし、だよ?」


「なんだよ?」