今はプログラム関係の仕事をしている。


「颯真お兄ちゃん!? どうしてここにいるの!?」


あたしは驚いて声を上げ、目をパチクリさせる。


「伯父さんと叔母さんに頼まれたんだ。今日1日芹香の面倒をよろしくって」


そう言いながら、慣れたように家へあがる颯真お兄ちゃん。


お母さんとお父さん、やっぱりあたしのことを心配してたんだ。


「1人でも大丈夫なのに……」


「いいじゃないか。お前、最近色々あったんだってな? 火事で2度も人を助けたっていうのは、俺もニュースで見たぞ」