屋敷に充満する炎と煙は、更に大きくなっている。


早く脱出しなきゃ、間に合わない!


「早く外へ!!」


「待って……あたしたち、何日もベッドの上にいたから体が思うように動かないわ」


ずっと拘束された状態で横になっていたため、みんなの動きが鈍い。


間に合うだろうか?


一瞬そんな不安が胸をよぎる。


しかし、3人は思ったよりすぐに立ち上がった。


「みんな行くよ!」


あたしはそう声をかけ、3人と一緒に部屋を出た。