1つずつ出てくる注意事項を目で追っていく。


書かれている事がメチャクチャだ。


強制的にリトライって、途中じゃやめられないってことじゃん。


怖いゲームだけはどうしても苦手なあたし。


どんな内容かまだわからないけれど、クリアできる自信なんてなかった。


こんなの、登録情報を入力するんじゃなかった。


カリッと親指の爪を噛んだとき、携帯画面は再び暗転に包まれた。


「もう……」


お母さんに説明して、早く携帯電話を変えてもらおう。


そう思ったのだった。