その軽さに一瞬ひるんだが、あたしは大きく扉を開いた。


すると……。


部屋には4つのベッドがあり、そのうち3つにメイド服を着た女性が横たわっていた。


みんな意識はあるようで、煙でせき込んだりすすり泣きをしている。


でも、ベッドの上から逃げようとはしていなかった。


いや……。


正確には、ベッドの上から逃げられないままなのだ。


彼女たちの右腕は手錠によってベッドと固く繋がれているのだ。


あたしは一番手前のベッドに駆け寄り、その手錠をわしづかみにした。