☆☆☆

綺麗に舗装された山道を上がると、大きく開けた場所に出た。


そこにそびえ立つ真っ白なお屋敷。


煙は上がっているものの、表から火の存在は確認できなかった。


「どけて、どけてよ!!」


消防隊員たちを強引に押しのけながら突き進む。


誰に止められようが、あたしの耳には入らない。


クリアしなきゃ。


クリカしなきゃ……!


それだけが、今のあたしを動かしている。