これからどんな試練が待ち受けているのか、想像すらできない。


ストレスで胃がきしみ、固形物を流し込むと悲鳴をあげた。


こんな状態でも、あたしはゲームを続けなければいけなかった。


いまだ警察署から出ることのできない怜央のため。


そして、今一緒にいる両親のため。


あたしは夕飯の大半を残したまま、リビングを出た。


でも、いまの状態の表面上だけは把握している両親は、なにも言わずにあたしの背中を見送った。