【悪魔】は「ぎゃあ!」と悲鳴をあげ、その場に尻もちをついた。


傘が突き刺さった右目からは血が噴き出し、それは両手で覆ってもとても止血できるようなものではなかった。


しばらくその悪夢のような光景に金縛りにあっていたあたしだが、ハッと我に返り外へ出た。


するとその時、寝室の明かりがつくのが見えた。


ようやく、家の中が騒がしいことに気がついたのだろう。


これで……ゲームクリア……。