一時、あたしの家は騒然となっていた。


怜央が警察と救急車を呼び、あたしは怜央に促されて両親に連絡を入れた。


騒ぎを聞きつけた野次馬たちがわらわらと群がってきて、まるで砂糖菓子にたかるアリのような状態だった。


あたしと怜央は一旦警察署へ行き、別々に事情聴取を受けた。


あたしは1時間ほどで終わったものの、犯人ともみ合いになり、階段から突き落としてしまった怜央はすぐには帰ることはできないようだった。


【悪魔】はまだ意識不明の状態で、下手をすると怜央は傷害罪として罪に問われてしまうのだ。


「そんな……怜央は正当防衛じゃないの!?」