怜央はそう言い、画面を覗き込んできた。


画面上に表情をゆがめた2人の姿が写り込む。


2人とも今にも泣き出しそうになっているのに気がついて、あたしはスゥッと息を吸い込んだ。


「次のゲームは悪魔からの逃亡かぁ。悪魔って、なんのことだろうね?」


あたしはわざと明るく言って怜央を安心させようとした。


しかし……。


画面上に映し出された家の図面には見覚えがあり、すぐにその笑顔はかき消されてしまった。


「これって……」


怜央もそれに気がついたらしく、あたしの顔を見た。