【友人の死亡により、負傷レベル-2 残り7】


血文字で書かれたその文字を見た瞬間、あたしの脳裏にはガラスにベッタリと張り付いてこちらを睨みつけてくる和花の顔が浮かんできた。


目をそむけていたハズなのにその映像はやけにリアルで、あたしは小さく嗚咽し、その場にうずくまってしまった。


「芹香、大丈夫か?」


ロクに食事を取っていないから、口までせり上がって来たものは透明な胃液だけだった。


怜央が強く背中をさするものだから、それは1度では収まらず数回吐き出してようやく落ち着いた。