急に体調が悪くなったんだろうか?


そう思っていると、今度は女性の顔色がどんどん青ざめていくのだ。


周囲にいた患者さんや様子を見に来た看護師さんも、血の気を失っていく。


「これって……嘘でしょ」


和花がそう言い、あたしの携帯電話に視線を落とした。


「ゲームが……始まってる……」


あたしは小さく呟くように言った。


「冗談でしょ。こんなこと、実際に起こるワケがない!」


和花の声が震えている。