そう言うと、和花は抱きついたままの状態で「芹香はなにも悪くない!」と、言った。


「和花……」


「悪いのは、こんなゲームを作った人でしょ? ゲームとリアルを混合させるなんて、普通じゃできないことだよ!」


「……そう……だよね」


だけど、実際にそういう事が起きているんだ。


まるで、ゲーム自体がなにかの怨霊に取り付かれているような……。


「まさかね。そんなこと、あるハズないよね」


自分で考えたくせに怖くなって、あたしはぶんぶんと頭を振った。