背中から汗と冷や汗が一緒になって流れる。


歯をくいしばり、懸命に足を前へ前へと進めるしかない。


ゲームのゴール地点は一体どこだっただろうか?


携帯画面に出ていた地図を懸命に思い出そうとする。


しかし、背後に迫る恐怖にどうしても最後まで思い出すことができない。


とにかく大通りへ出よう。


人が沢山いる場所に出れば、きっと他の人が助けてくれる。


そう考えた時、肩を掴まれ後方へ引っ張られた。


「きゃっ……!!」