画面上に現れたのはどこかの街を上から見た図だった。


【殺人犯からの逃走!】


そう書かれた文字に思わす小さく悲鳴を上げる。


今までは赤ちゃんとか老婆とか、危険の及ばない人が相手だった。


でも、今回は違う。


「殺人犯……」


「芹香大丈夫?」


「……うん」