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あたしが【リアルゲーム】の事を説明している間、和花は一度も口をはさまなかった。


笑われるかと思っていたけれど、和花は真剣な表情で話を聞いてくれていた。


「そっか。今日、ココアの鳴き声がしないなって、ちょっと気になってたの。亡くなっちゃったんだね……」


あたしは小さくうなづく。


「怜央君の言いたいことはよくわかる。ただの偶然じゃない? って、あたしも思うもん」


「……うん」


「でもね芹香、そこまでしてあたしを守ってくれて、ありがとう」


和花が、あたしの手を握りしめた。