この調子なら、明日の日曜日には普通に動けそう。


そう思ってホッとしていると、ドアをノックする音が部屋に響いた。


お母さんかな?


「はい」


まだ多少残っている鼻声で返事をすると「やっほ!」と、明るい声とともに和花が部屋に入って来た。


「和花!?」


「遊びに来たら、風邪ひいて寝てるってきいって、お見舞いに変更した」


そう言って、和花は近くのコンビニのレジ袋からフルーツを取り出した。