そう言い、あたしは古くなって所々色の禿げてきた携帯電話を見つめる。


愛着はあるけれど、遊べるゲームも入れるサイトも限られている。


「来年、大学に受かったら買ってあげるから。ね?」


「……はぁい……」


結局、あたしはそれ以上なにも言えなかったのだった。