「………………………コレがキスだよ、小春ちゃん。 どうだった??」 そっと唇を離した大志が、小春に微笑みかける。 「………………………柔らかくて、ミントの味がした」 「あ、さっきフリスク食ったわ。 ヨカッター。 食っといて。 小春ちゃんの初キスの相手が口臭キツかったら、残念極まりないもんね」 大志がおどけると、小春が『フフッ』と笑った。 どことなく、嬉しそうな小春。 そんな小春に、何か苛立った。