ナンパ男との恋~最終章~

そして、廊下の端の1組付近は

1組の方へ行けないほどの
人で溢れている・・・


「すいません、通して下さい」


広樹の手を引き
ようやく、1組の前の廊下へ出れたけれど・・・


1組の前の廊下である
抜けた所は、人はおらず・・・


ただ、1人

展示物のように

注目を浴びている人物が

そこには立っていて・・・


「おせぇよ。ったく・・・」


「てるちゃん!!」


「輝樹!?何で!?」


まさか・・・・

まさか、この騒ぎって・・・



「やけに帰って来んのおせぇから
様子見に来たら
ちょうど、春樹が
そこん窓から顔出してやがったから
つい来ちまったんだけど・・・
何か、よくわかんないうちに
こんな状態になっちまった。
つーか、俺って
案外、知られてんだな。ハハハ」


はははって・・・・


笑ってる場合じゃ
全然ないし・・・。


っていうか、あんだけ
雑誌に出てれば
知られないはずないじゃん・・・