ナンパ男との恋~最終章~

何年一緒にいても

ずっとずっと自信なんてないまま。

ずっと、不安が付きまとっている。


どんなに輝樹の隣にいても

輝樹と話す女性にとっては

私という存在は見えないように

まるで眼中にもないように

輝樹の顔だけを見つめ話すのは・・・


昔からの事であり・・・


慣れてもいいはずなのに

慣れる事はないまま

その度に、自信はなくなり

不安が増していく・・・。


「春菜ちゃん?だいじょぶ?」


うつむく私を

具合が悪いかと誤解してる様子で

健二くんが横に来た。


「大丈夫」


そう言いながら
健二くんの方に顔を向けた時



「横になっとけ」


「え?きゃっ!?」


乱暴に私の頭を引き寄せ倒すと


輝樹の膝を枕にするように
私の体は寝転んでしまっている。