ナンパ男との恋~最終章~

「飲み物もらってくるけど
春菜ちゃんも私と同じのでいい?」


「あ、私は水で・・・」


「は?何で?
健二くんとは飲めて
私とは飲めないってわけ?」


「い、いえ
そういうわけじゃ・・」


「そ、じゃ
私と同じのでいいよね?」


そう笑顔で言う
美穂さんに


「はい・・・・・」


以外に言えるはずもない。


本日、3杯目のカクテルを
少しずつ口に運びながら

ガールズトークが始まったけれど



「春菜ちゃん、輝樹と
結婚して後悔した事ないの?」


いきなりの質問に
口にしていた飲み物を噴出しそうになり
むせてしまった。

咳き込む私に


「だ、大丈夫!?」


バッグからハンカチを取り出し
私に差し出している。



ようやく、落ち着いた所で


「で、後悔した事ないの?」


再び、先ほどの質問へと
戻ってしまっている。