ナンパ男との恋～最終章～

「まー、あんたには間違っても毒舌吐かないだろうけど。
っていうか、輝樹が遊びの女と２人でどう過ごすのかなんて
あんたには永遠に分からない世界だろうし。」


そう言いながら、バカにしたように笑っているわけで・・・


「意味が・・・分からないんですけど・・・」


「だから、輝樹は酔っ払ったら
優しさの欠片すらもなくなるから
初対面の女とヤル事自体ありえないって言ってんの。
分かった？
大事に大事にされてるあんたには想像もできないくらいにね、冷酷人間なの」


面倒臭そうにそう言うと



「くっだらない事で
あんな人生終わったような顔して歩いてたわけ？」


「そういうわけじゃ・・・」


「あんたさー、私から輝樹取ったんだから
こんくらいの事で
そんなバカ顔見せないでよ。
おかげで、私独身のままなのよ？」



「すいません・・・・」


何で謝ってるのか分からないけど・・・・



「いい？今すぐ帰って
その女の所に行って
輝樹に暴言吐かれて拒否された事、お詫びしますね。
って笑顔で言いなよ。」


「へ！？でも・・・」


「いいから。そしたら
頭の弱い女のやる事だから
そこで真実が見えてくるから。
ほーんっと
何で、あんたみたいなのが輝樹に愛されるんだか・・・
イライラするわー
っていうかさ、１つ言うけど
あんたが輝樹信じないで誰が信じるわけ？
好きなら例え浮気されても簡単に離れらんないでしょ？
バッカじゃない？」


ほんとに、あかりさんがパワーアップしたようなサキさんだ・・。


けれど・・・言われてる事は
真っ当な正論なわけであり・・・


浮気されたとしても・・・
輝樹と別々に暮らすとかはもちろん論外で・・・


私は・・・・

家を出て・・・


何がしたかったんだろう。