ナンパ男との恋~最終章~

「あの白い軽の横につけるぞ」


「了解」


運転する輝樹に、助手席には広樹。

そんな二人のやりとりを見ながら
後部差席で
春樹と共に見物しているわけで・・・



「こんばんわー
お姉さん達、何してんの?」


輝樹の息子とは思えないほど
優しく話しかけている広樹。

まさに、健二くんを連想してしまう瞬間である。



「何って・・・
え!?うそ
めちゃめちゃ
かっこよくない!?」


やはり、輝樹似の広樹は
女受けがいいらしい。


「褒め言葉どーもー」


軽い口調の広樹は、やはり
健二くんを連想してしまう。


「運転席の人も、めっちゃかっこいいし・・・
え?何、何?
何かドッキリとか罰ゲームとかしてんの!?」


「なわけないじゃんー。
純粋にナンパですよ」


ナンパに純粋も何もないと思うぞ、息子よ。


「私、運転席の人がいいー」


「私、助手席の人ー」


ナンパした直後に
パートナーが決まっているとは
何ともすごいことだけど・・・・