ナンパ男との恋~最終章~

「まぁ、ひとまず・・・
お前らの痴話ゲンカか別れ話か分かんねぇけど
春菜を巻き込むのはやめてくれねぇか?」


輝樹のそんな言葉に、女性は困惑するように


「巻き込むつもりなんて・・・」


「この状況見て巻き込んでねぇって言えんの?
つーか・・・その男
半殺しにしてぇくらいイラついてんだけどな。」


そう言いながら
男の方を睨みつけるように見上げている。



「すいません、すいません・・・」


「歩・・・・」


「はぁ、何かバカらしくなってきた。
まぁ・・・要するに、その女と別れたいって事だろ?」


「・・・・はい」


「だってよ、お姉さん。
別れてやれよ。」


「そんな・・・別れるなんて・・」


「嫌々で付き合ってもらうのもどうかと思うけど?」


「・・・・・・」


「あー、面倒くせぇ・・・
お前ら、あとは
他所で自由にやってくれ。
はい帰った帰った」


そう言いながら
2人を追い出すように
家から押し出す輝樹は

さすがだと・・・思う。