ナンパ男との恋~最終章~

結局・・・・

そのまま、移動することなく

輝樹の宣言通り
意地悪されるように
性感帯を次々と制覇されてゆき


「何だ?まだ足りねぇか?」


「へ!?ちがっ、大丈夫
もう充分です・・・」


力尽きて、そのまま呆然とする私を
からかうように
再び接近してくる輝樹を
必死でなだめている。


「のわりには、誘うような目で見てるんだけど?」


「いえいえ、そんな滅相もないです」


目を合わせるからいけないんだ。

そうだ、視線を別な所に・・・


「何だよ、俺の裸がそんな見てぇなんて
やっぱ足りねぇのか。」


って、私ってば
視線を裸体の方へ向けてしまっているじゃないか。

何をしているんだ・・・。


「ちがっ、違う。大丈夫」


とっさに輝樹のいる場所と反対側に視線を向けたけれど


「仕方ねぇな、もう1ラウンドいくか」


そう言いながら
まだ熱の冷めない体を触ってくるわけで・・・


「ちょっ・・もう充分だって・・ば。
んっ・・あ」


「さっきので敏感になりすぎてねぇ?
こりゃ、やりがいありそうだわ」


「まっ・・・!?ふ・・あっ・・ん・あ」


すべての感覚が敏感になりすぎて
少しの事で声が抑えられず
完全に自分の意識というものは
飛んでしまっている。