その瞬間、少し驚いた表情を浮かべ

「あー・・・ダメっすよね。
やっぱ、いきなりじゃ・・・」


そう言いながら
大きくため息をつき
笑うように


「驚かせてすいません」


そんな言葉を言いながら
私の体を起き上がらせた。


何だ?こいつは。
もしかして、私にドッキリか何かを仕掛けているのか?


そう思い始めたら
こいつの言動すべてが怪しいわけで
大人の対応というやつを自ら探りながら
対応するという
試行錯誤でこの少年に応対する事がベストな選択だ。


そうだ、相手は
私から見たら子供じゃないか。

何を動揺する必要があるのさ。


少し余裕を見せるように笑いを浮かべ


「春樹の友達?それとも広樹の友達?」


体制を整いながら
少年だか青年だか分からない男の顔を見て話しかけるけれど


「え?誰すか?彼氏?友達?」


なかなか手強いな・・・・


「はいはい、もういいから。」


軽くあしらうように
笑いながらそう言うと


勢い良く抱きついてくる男。


そして、

首筋に変な感触が伝わってきて
思わず、精一杯の力で
男の体を跳ね除けるように
押した。