ナンパ男との恋~最終章~

「ケンカっていうか、一方的に怒り始めたっていうか・・・」


「で、叩かれて逃げてきたんですか?」


やばい、笑いが出てきそう。


「あー・・はい、まぁ・・・
って!何、笑い堪えてんスか!」


あ、バレた。


「あはは、ごめんごめん。
だって、漫画みたいに
手の跡ついてんだもん」



「人事だと思って
ひでぇ・・・・」


「だって人事だし。あはは」


「はぁ、もう・・・
お姉さん変わってますね。
あいつもお姉さんみたいな感じだったら平和なんスけど・・」


ほう・・・お姉さんか。
これはうれしい褒め言葉をもらったわ。


「で、何で叩かれたの?」


「あー・・・浮気したのバレたみたいで・・・」


「浮気?」


「はい、つい魔がさして
キスしちゃったんですよね。
で、友達伝いに耳に入ったみたいで」


「キスで平手打ち?」


輝樹なら何百回叩かないといけないだろう。
なんて思ってしまうと
やっぱり、笑いがでてしまうわけで・・・


「ちょっ、お姉さん
今の会話で笑う要素なかったでしょ!?」


「ご、ごめんごめん。あははは」