ナンパ男との恋~最終章~

「すいません、ちょっと
かくまってもらっていいですか?」


「は・・?え、ちょっ!?」


強引に中へ入り込んでくる男性に
制止ができない。



というか・・・
そもそも、たしか・・隣は・・・


「隣って・・・・
娘さんが一人いたと思うんですけど・・」


そう、たしか
お父さんが単身赴任とかで
母親と娘の2人暮らしだったはず・・・


もしかして・・・・

何か・・・ヤバイ状況なんじゃ?


少し後ずさりをしながら
玄関のノブに手をかけると、



「あ・・す、すいませんっ!
そんな怖がらないで下さい。
俺、その隣に住んでる女性の彼氏で・・・」



そう言いながら
大きく手を振るように慌てている。



その直後、隣の家の扉の音と共に


「あゆむ?歩ってば!?」


隣に住む女性の声が廊下に響き渡り
走る足音も聞こえている。



「もしかして、歩さん・・?」


「はい・・歩です」



この雰囲気からして
隣の娘さんの彼氏という説明は
正しいような気がしてきている。