「今日と明日って
広くんと春くんは
幼稚園お休みだったよね?」


「はい?」


「春菜ちゃんにお願いがあるんだけど・・」


「・・・・?」


「今日から明日にかけて
旅行も兼ねて
お父さんと
お花見に行こうと思ってるんだけど
その・・・・
広と春も連れて行ったらダメかしら・・・」


「でも、せっかくの
水入らずなのに
この子達連れて行ったら・・・」


水入らずどころか
騒がしすぎて
ゆっくりもできないような・・・


「ううん、ほら
2人だと老人みたいになっちゃうから
子供がいたら張り合いもあるし
行く所もたくさんあるし
何より寂しくないでしょ?
ダメ・・・かな・・・?」



申し訳なさそうに
そうお願いするけれど・・・


「私は助かるんですが
本当にいいんですか・・?」



私の方が
申し訳なく思えてしまう・・・


「ほんとに!?わぁ・・・
うれしい!
春くん、広くん
ばぁば達とお泊り行く?」


「「いくっっ!!」」


さすが・・・・

親よりもばぁばの力は
偉大らしい・・・