ナンパ男との恋~最終章~

「広樹~、ごはんできたよ」


そんな時、ちょうど
春さんに呼ばれ
リビングに行くと

髪すら、まともに拭かず
ソファーにのけぞるように座っている輝ちゃんがいた。


「健二君が電話してってさ」


輝ちゃんの方を向き
そう言うと


「あぁ?何で?」


睨みつけながら
俺にそんな聞かれても・・・


「俺が知るわけないじゃん」


「あそ。じゃあ電話しなくてもいいな」


は・・・・?

さすがと言えばさすがだけど・・・

俺としては
頼まれたわけで・・・

電話しないとなると
俺が輝ちゃんに伝えてないとか思われるんじゃ・・?


「電話してくれないと
俺が困るんだけど・・・」


「ははは、俺は困らねぇし?」


思わず大きくため息が出てしまう。


そんな俺と輝ちゃんの様子を見ながら


「輝樹ってば・・・・」


呆れた様子で輝ちゃんの方を見ている春さん。