ナンパ男との恋~最終章~

「追いかけて
もう一度、事情説明してみたら?」


事情説明か・・・。

でもなぁ・・・もう、何か
どうでもいいしなぁ。


「今度、機会があったら
するわ」


「誤解されたまんまでいいの?」


「なるようになるって。
次はどこ行く?」


心配する春ちゃんには悪いけど
こんなくだらない事で
時間を費やしたくないというのが
本心だ。


店を出て、歩き始めてすぐ



「あれ?2人揃って何してんの?」



ほんと、ツイてない。



「別に。買い物」


「そうそう、春樹に
いっぱい奢ってもらっちゃった。
広樹こそ歩きなんて珍しいね?」


「俺は、その先に単車停めてたから
そのまま帰ろうと思って。
ってか
春さんそんな格好してると
輝ちゃんキレるんじゃね?」


また余計な事言いやがって。


「え?春樹と出かけるんだから
大丈夫でしょ?」


「知らね・・・
で、どこ行くとこ?
俺も暇だから
一緒行こうっと」


やっぱな・・・・


「どこ行こっか。
3人でどっか行くなんて
滅多にないもんね~」


こうなると思った・・・。