ナンパ男との恋~最終章~

・・・マジか。


パンケーキ屋に辿り着いたのはよしとしよう。

けど、何だ。この女だらけの世界は。


禁断の地へ足を踏み入れた感が
半端ないし。



席に座り、メニューを見ながら


「どれが美味しいのかなぁ?
春樹、どれがいい?」



悩んでいる春ちゃん。


「いらっしゃいませ。
お決まりになりましたか?」


悩んでいる暇はないらしく
店員がすかさず来たわけで・・・



「コーヒー2つに
フルーツパンケーキ2つで」


「はい、かしこまりました。
少々お待ち下さいませ」



「何で春樹、メニュー見てないのに注文できたの?」


驚いた様子で
目を丸くしている。


「スタンドの店員が
美味しいって言ってたから」


「そうなの!?
じゃあ、間違いないね」



ほんと、単純だ。