ナンパ男との恋~最終章~

「あの子と話さなくて良かったの?
私と出かけるのは
また今度でもいいんだよ?」


心配そうに隣で
俺の顔を見上げている。


「ただの同級生だから大丈夫」


そう笑い返すと


「新たな恋の始まりだったのかもしれないのに
ほんと、春樹って
変なとこで落ち着いてるんだよね」


なぜか、ため息をつかれてしまっている。


輝ちゃんと、広樹を基本に考えてるのか

たまに、春ちゃんは



せっかくの週末に女の子と遊ばなくていいの?

だとか、

あの子、春樹の事絶対好きだって!一度誘ってみたら?


とか・・・・


女との事を中心に回ってるような言い方をするから

その度に俺は



「好きになれそうな人しか興味ないから」



と、言い続けている。


けれど、春ちゃんは
俺がそう言う度



「変な女に捕まらないでよー?」


なんて、心配しているけど・・・。