ナンパ男との恋~最終章~

そして、保護者席へと座るけれど
明らかに周りの様子は違っていて


ねぇ・・・あれって・・・
でも、何でこんな所に?


サプライズゲストとかなのかしら?


後で写真撮らしてもらわなくちゃ。



そんな声が

チラホラと様々な場所から耳に入るわけで


「輝樹・・・
何か・・・やっぱり
知名度あるんじゃないの?」


嫌味をこめて
ため息をつきながら
輝樹の耳元でそう言う私に


「知名度って?何の?
いきなり、意味分かんねぇ事言うなよ」


「周りが輝樹に
かなーーり注目してるんだけど」


「気にしすぎじゃねぇの?」


そう言いながら
周りを見渡すと、


やはり、ざわめきと
突き刺すような視線が増し

そんな様子を見て
ようやく輝樹も自分の状況を理解できた。


けれど・・・・


「何だ、こいつら
うぜぇな・・・・」


と、
周りを睨みつけるように
不機嫌そうな表情を浮かべている。


さすが我が道を突き進む
元祖俺様だ。