ナンパ男との恋~最終章~

「何だ?俺に
そんな行ってほしくねぇのか?」


顔を歪めている私に気づいた様子で
立ち上がり、私の前に来ると
上から見下ろすように
私を見ている。


「そういうんじゃないんだけど
大丈夫なのかなって・・・」


「何が?」


やっぱりね・・・・

輝樹は相変わらず
自分の認知度を分かっていない。


「この前も、文化祭に一緒に出かけた時
大騒ぎになったじゃん・・・」


広樹の女子高生の彼女がいる高校での文化祭に招待され
普通に行ってしまった私達にも非はあるんだけどさ・・・



「あんなもん、ガキが
ギャーギャーわめいてただけだろうが」



そう あっけらかんと言っているけど
私にとって
あれは、思い出したくもないほどの騒ぎだったし。


「そのガキと同類の
中学校の卒業式なんだけど?」


「んなもん、卒業だってガキがわざわざ
親の顔見まくるほど余裕あるわけねぇだろ?」



「それは・・・・」



まぁ・・・たしかに一理あるかも。