ナンパ男との恋~最終章~

そんな出来事があり
私は、輝樹が飲み会の度に
帰ってくるまで
眠れないという
最悪な状態へと陥ってしまっている。



「明日の何時から・・・?」


「んー・・・8時くらい」


「・・・分かった」


「ほら、またそういうツラする。
んな心配すんなって・・・な?」


そう言いながら
私の前に来ると
じっと顔を覗きこむように見つめるもんだから

私は・・・

直視できず
目をそらしてしまって・・・



「ったく・・・
いい加減、慣れろよな?」



そう簡単に言うけれど・・・


何年経っても
輝樹の顔を間至近距離で・・・
しかも
直視というのは
心臓に悪く
私には無理なわけであり・・・



そんな私を
からかうように


「春菜、顔上げねぇと
キスできねぇじゃん?」


そう意地悪な笑みを浮かべている。