ナンパ男との恋~最終章~

「マサじゃん!!」

「あ、ほんとだ。」


春樹と広樹が
正樹くんに気づき
テンションを上げ
走ってきた。



「よっ、久しぶり。
何だよ、お前ら
その髪は・・・
まんま輝樹と同じ道じゃんか。
俺を見習えよ」


2人の髪型と色を見て
呆れるように
体を起こし、2人のおでこを小突いた。


「えー、だって
マサより輝ちゃんの方が
女受けいいじゃん?」


「お前らなぁ・・・
女癖まで似てやがんのか?」


「女癖は、マサにも言えないじゃん」


ほんと・・・・

ああ言えばこう言うだ。


けれど
正樹くんが来てくれたおかげで一気に
この場面が明るくなった事は確かだ。


そして、そんな時


「久保、俺の頼み聞いてくれねぇ?」


亮くんが再び現れ


「いやっス。」


ビールを口に運びながら
顔も見ず
そう一言言う輝樹。