ナンパ男との恋~最終章~

「んじゃ、俺達行くわ」


「ちょ・・・っ久保!?」



唖然としている恩師を放置し
自分の座席を確認しながら
腰を下ろした。


「ねぇ、春ちゃん
何か、てるちゃんって
避けられてない?」


私の耳元で
そう小声で言う春樹に対し

聞こえてた様子の広樹は・・・


「あ、俺もそれ思った!
何か、遠巻きに避けられてる感じする。
てるちゃん、亮くん以外に
仲良い人とかいないの?」


さすが・・・

広樹だ。

私なら絶対、そんな事聞けない・・。



恐る恐る隣の輝樹を見ると


「んー・・・
同級で未だにつるんでんのって
亮くらいだしなぁ・・・
考えてみたら、俺
ダチっていねぇかも?ははは」



気にしてない様子で
笑いながら
周りを見渡している。


そして・・・・

学年の先生達からの挨拶が終わり、


「それでは、始めたいと思います!
今日は、羽目はずして
不倫でも浮気でも
修羅場にならない程度に
楽しんで下さい」


という、亮くんの
ハチャメチャな挨拶と同時に
盛大な同窓会が始まった。