ナンパ男との恋~最終章~

「私、別れる気ないからっ!」


興奮気味にそう春樹に言い放つけれど

春樹は・・・・


「あ、そう。どうでもいいけど
わざわざ、みっともねぇ事すんなよ。」


一気に顔つきが変わり
冷たく、突き放すように
言い放っている。



やっぱり・・・・


春樹も・・・


輝樹を、そのまま受け継いでしまっている・・。



案の定・・・・



「っ・・・・」


泣きながら走り去って行く女性。



「さ、春ちゃん
かーえろ?」


さっきまでの冷酷な春樹は
幻だったんだろうか・・・


いつもの優しい笑顔で

いつもの優しい口調だ・・・。


「今の子・・・彼女じゃ・・?」


けれど、何事もなかったかのようには
私にはできないわけであり
そう言いながら
春樹の顔を見上げた。


「んー?あー、そっか。
広樹が巨乳っていう情報出してたからかぁ・・・」


聞かれるとは思っていなかったのか
一瞬驚き、
困ったように笑っている。