あれから一週間が経った。

でも、私達の関係は何も変わらないまま



派森は毎日違うから。
本当の派森はどれかなんて私にわかるはずもなかった。


「はよ、綺羅」

それだけ言ってまた前を向いて座る。


「おはよ」

私もそれだけ言って前を向いた。

違うっていうのは外見じゃない。

とても元気な日。
とても冷たい目をしている日。
とても優しい日。
とても悲しそうな背中をしている日。

どれが本当の派森なんだろうか。

また私は派森にはまっていく。


ただのあいさつ。
それだけの簡単な関係なのに何故こんなに惹きつけられてしまうのだろうか。