その人を私は見つめていた。 こっちを見て欲しくて 『私』を見て欲しくて 決して交わることのない視線。 そんなことわかっていた。 でも諦めることはできなくて 決して交わることのない視線が今交わってしまった。 暗くてもわかってもしまう 声を聞かなくてもわかってしまう 顔を見なくてもわかってしまう 私は交わってしまったその視線に その冷たい目に 恋に落ちてしまった。 なりやまない胸に手を当てる けれどそれもつかの間。。。 あの人は深い闇に消えていってしまった